失敗
それは時間が経つと美談にもトラウマになってしまう出来事だ。
その失敗が大きな出来事で無かったとしても、将来の自分の足枷になってしまう事もある。
今回は失敗が響きやすい、経営で起きた失敗を例にして書いていく。
これは父親の話だ。
父親はある会社の社長だった。
しかしある日、不祥事を起こしてしまい社長の座をを下ろされクビになる。
それから彼は輪をかけて酒やギャンブルに溺れるようになり、家に居ない事が増えた。仕事はしていたのか分からないけど、警察のお世話になりまくっていたので無理だろう。
それからなんやかんやあり、私が父親から離れて暫く経った時、彼が生活保護受給者になっていたことを知る。
「あんな俺様殿様な男がこんな事になってしまったなんて」とあの時の衝撃は忘れらない。更に言うと、その後借金問題も起きたりしたので、確実に働く事はあまり出来ていなかったと感じる。
そう、彼は最後まで失敗をトラウマのまま終えてしまったという訳だ。
しかし一方で、失敗を糧にする人間がいるのも事実。
成功者であるユニクロの柳井社長はこんな言葉を残している。
10回新しいことを始めれば9回は失敗する。
一勝九敗:柳井正
これは企画や人事の話だけど、彼は9回の失敗の上で成功に立っているという事だ。
1.成功まで続ける
この事から失敗しても成功するまで続ければ、それまでの失敗は全て美談に代わるというのが分かる。
何故ならその失敗がなければ成功は生まれないから。
今回は事業について例に出したけど、これは日常の私たちの生活にも反映される。身近でいうと日々の仕事だね。
会社入社してすぐは案件を受けても、上手くいかない事も多かった。
でもそれを続けていくと、どんなに遅くともある程度要領が掴めてきたりして徐々に成功が増えていく。
これを続けていった結果が「俺も昔は失敗ばかりでさ~」という上司の出来上がりだ。彼らも過去の失敗を美談として語るだろう。
何故ならそれは今の成功に繋がっているからだ。
2.失敗を生かす
失敗した出来事がを別の事に生かせた場合も、失敗を美談にするにはもってこいの物だろう。
ある分野では上手く行かなかったが、別分野に行った時に過去の経験が生かされた瞬間は、経験がある人も多いと思う。
私の話でいうと昔、絵を描く仕事に就きたくて教室に通うほど熱心に励んでいたが結局実を結ばなかった事がある。しかし別分野の仕事に進んだ際、絵コンテを書く機会に見舞われ過去の経験が役に立ったと感じた。
そういった経験があれば過去の失敗は無駄ではなかったと感じ、結果的に美談に繋げる事が出来る。
最後に
この2つのポイントの共通点は、失敗の上書きだったりする。
失敗の上で成り立っていると言う事を実感できた時、初めて人は美談として語る事が出来る。
だから失敗の最中は辛くても、様々な事に挑戦を続けていけばきっとその失敗が過去になった時に、最高の美談として語れるエッセンスになるのだ。
失敗は将来の成功の卵だ。
これからも沢山失敗して、美談の卵を作っていこう!
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