巷ではポジティブこそ正義であり、ネガティブはあってはならない、といった悪い作用として扱われる事が多いネガティブ思考。
勿論ポジティブ思考は自身の精神衛生上的に良い効果が多く存在するのは事実ですが、一方でネガティブ思考にはとても優れた能力がありします。
それは物事を現実的に見る力
これはポジティブ心理学の親と言われているマーティン・セリグマン博士が行った実験で分かりました。
ネガティブ思考のうつ症状患者と、ポジティブ思考の対象者に「未来、(ある物事)についてどうなっているか?」といった質問をしました。
そしてその物事に対して追っていった結果、なんとネガティブ側の被験者の回答の多くが、現実になっていたんです。
対してポジティブ思考者は、未来を大きく見積もってしまう回答が多く、現実的には実現していなかったという結果。
この事から、ネガティブ思考と言うのは現実を客観的な面から見る事が出来るという特徴がある事が分かりました。
これって凄い事ですよね。
更に会社経営者は特徴として、ポジティブでもなくネガティブでもないフラットな考えの人が多いというのも分かっています。
どちらの目線にも立っても考えられると言う事になるんですよね。
私がこの事から言いたい事は、普段から悲観的に考えてしまう人が「ポジティブにならなきゃ」と思い詰めて無理に変わろうとするのは勿体ない。と言う事です。
他にもネガティブ思考の人は事務や経理等の責任があったり、間違いが許されにくい職種ではかなり重宝されるというのもあります。
これはネガティブな人が行う「慎重さ」が影響しています。
この世の中にポジティブとネガティブが存在する理由は、それぞれが必要とされているからです。
どうしてもポジティブな物事の方が注目されやすいですが、それでネガティブ思考を疎かにしてしまうと、いまの社会は回っていけないと思います。
ネガティブな自分もどんっと受け止めていきましょう。
私自身も「ポジティブだけどネガティブ」という両極端な考えがあります。
その感情に振り回される事で辛い時もありますが、上手くいく事もあります。
ですから、どちらの思考も無くてはならない存在と知ってくれたら嬉しいなと思います。
ではでは
参考本:オプティミストはなぜ成功するか
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