いつも仕事や将来への不安から、「やらなきゃいけないこと」に頭が支配されていると感じる。
それ故に私は、なにも予定がない日であったとしても、
自分の存在意義を確かめるように、常に「やること」を探していた。
けれど最近は、無理に存在意義を見出そうとするのを諦めて、何もしないまま床に転がるようにしている。
最初はとにかく、「せっかくの時間を無駄にしてしまっているんじゃないか」という不安で仕方がなかった。
しかし、電子機器には一切触れず、ただぼーっと空を眺めていたら、
「このままでも良いのかもしれない」とふと感じたのだ。
こうした感情の変化が起きたのは、SNSや会社などで他人の行動と自分を比べてしまう環境から離れたからだろう。
人々の動きに後れを取るまいと焦って動いたところで、
動かなかった時と比べて、何か大きな結果の差がつくわけでもないのだと気がついた。
そもそも、私が焦って「動く」といっても、何か立派な行動をしているわけではない。
スマホで動画を見て流行りを追ったり、他人の動向を無意味に観察したりする程度のことだ。
そこに大した意味がないのなら、いっそ何もせずに空を眺めているだけでも同じではないか。
そう腑に落ちたとき、ふと自分本来の「自然体」に戻れたような気がした。
常に根を詰めて何かをしているのが現代の当たり前になっているのなら、たまにはこうして意識的に「何もしないガス抜き」をすることも必要なのだと、じんわりと感じた今日この頃である。

