数日前と今日の私の世界は、あまりにも違う。
原因は明らかで、生理によるホルモンバランスの乱れと気分の上下だ。
自分がおかしくなっていたことに気がついたのは、同じ本を2回読んだことがきっかけだった。
最初にその本を読んだとき、私はホルモンバランスというジェットコースターの最前列に乗っていた。読み進めるほどに「怒り」がブワッと湧いてくる。
その怒りの正体は、本に対する嫉妬や妬み、そして説教臭さへの反発だった。
自分の感情が無視されているような無力感と劣等感に苛まれ、今の自分の現在地が地獄だと突きつけられた気がしたのだ。読破後は怒りと絶望に支配され、自分自身の存在まで否定されたように感じていた。
ただ、心のどこかで「自分はこの本の言いたいことを1ミリも理解できていないのではないか」という冷静な感覚もあった。
そのため一度本から距離を置き、感情が安定した頃に、もう一度最初から読み返すことにした。
結論から言うと、内容が全く違って見えた。
説教されていると感じた箇所はただの助言であり、ネガティブな感情を否定するような内容でもなかった。
その本は自己分析や物事の捉え方のコツを伝えるアドバイス本にすぎず、特定の感情の強制も存在しなかったのだ。
2回目の読後感は「家族愛」や「自分の力を信じてみよう」と思えるポジティブなもので、以前読んだ本と本当に同じものなのかと疑うほどだった。
自分の見えている世界が現実なのか分からなくなるくらい、見え方が180度違う。
本当にPMSは恐ろしい。
ホルモンバランスが乱れているときは、色があるはずなのに視界がグレーになり、周囲が黒いモヤで覆われたように物理的にも視野が狭く感じる。
おそらく、普段からストレスを溜め込んでいる状態にホルモンの乱れが重なることで、ギリギリで保っていたものが崩壊してしまうのだろう。
それだけ、自分は普段から耐え忍んでいるのだと気づかされた出来事だった。

