「あなたはあなたのままでいい」という言葉を真に受け止められる人は、「社会側から一切自分を認められなくていい」という諦めに近い。
本を読んでいる中で、そんな記述を見つけた。
その内容を読んだ時、私は自己肯定感について少し深く考えてしまった。
自己肯定感とは、社会に受け入れられない部分も含めて「自分を受け入れること」だと思っている。
そして、自分は「社会から認められなくてもいい」という感覚を、ある程度持てているつもりだった。
実際、私の人間関係は狭く、会社でも役立たずだと感じている。
心を許せるのは両親と、友人が一人だけ。
それでもいい。
少なくとも表層意識では、そう思っていたのだ。
想像してしまった、孤独な未来
しかし、それが大きな間違いだと感じる出来事があった。
ある時ふと、自分の未来の姿が頭に浮かんだのだ。
親を看取ったあと、狭いアパートで孤独に生き、外の世界を眺めながら、人との繋がりや温かさを羨んでいる自分だった。
その感覚は妙に現実的で、まるで本当にその場にいるようだった。
胸が引き裂かれるように痛かった。
どこで間違えたのか。
何がダメだったのか。
もっと素直に生きていれば、強がらずにいられたなら。
浮かんできたのは、悲しみと惨めさ、孤独、後悔。
そして、それ以上に巨大な「恐怖」だった。
虚勢の下にあった、本当の望み
その時、私は痛感した。
自分は本当は誰よりも人との繋がりを求め、温かさを欲していたのだと。
「あなたはあなたのままでいい」という言葉の意味は、きっとこういう弱く、見たくない自分を受け入れることなのだと思う。
今までの言動の多くは、人に傷つけられることを恐れた、ひどく怖がりな自分が張っていた「虚勢」だったのだ。
私は、社会から一切認められなくてもいいと言い切れるほど強くはない。
自己肯定感が高いわけでもない。
だけど、そういう自分の弱さを認めること。
それこそが、自己肯定感を育てるための「最初の一歩」なのだと感じた。

