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「GRIT やり抜く力」を読んで。私が知りたかったのは対策の「対策」だ

この本は、私が9歳の頃に出会うか、あるいは低学年の子どもを持っていたら「読みたかった」と思わせる内容だった。

今回は結構、批評寄りの感想になる。

感想

正直に言って、私はこの本を読んで何度肩透かしを食らったかわからない。
当たり前のことを何度も何度も繰り返され、軽い裏切りにあったような気分を繰り返し味わわされた感覚だ。

たしかに、この本は「やりぬく力」の重要性について詳しく教えてくれる。

また、その力を育てるには圧倒的に「環境」が左右するということもよく分かった。

では、そういった環境に恵まれず、「やり抜く力」が育っていない人間は、どのようなステップで始めていけばいいのか? そういった具体的なプロセスは、一切書かれていないのだ。

本に書かれている対策は、おおむね次のようなものだ。

  • 環境が大切。
  • 好きなことを早くから見つける。
  • 年を取ればやり抜く力は自然と身につく。
  • 成功体験を繰り返す。
  • 尊敬できる師に出会う。

わかる。それが大切なのは十分にわかる。

でも、それらを獲得するには、単なる行動力や継続力だけでは難しいことも知っている。
「運」や「タイミング」以外の要素で、それらのギャップを埋めるポイントはあるのだろうか?

それを得るためにこそ「やり抜く力」「やり遂げる力」が必要になってしまうのではないだろうか。

私が知りたかったのは、対策の「対策」だ。
そのための具体的な提案が欲しかった。

読み進めながら、「この本のターゲット層は、すでに『やり抜く力』がある人が、自分を納得させるために読む本なのだろうか?」とさえ感じてしまった。

曖昧な評価テストへの違和感

ちなみに、この本の中には「やり抜く力」のレベルを測る質問がある。

私が答えてみたところ、アメリカ人の10段階平均の「1」にも満たないという結果になった。

これには流石に納得がいっていない。
なぜなら、質問があくまでも「自己評価」であり、客観的な事実とは異なるからだ。

質問の項目も不明確だ。
「これまでに何を成し遂げたか?」といった事実を聞くわけでもなく、「自分はどう思うか?」と主観を聞く内容ばかり。

「あなたはすぐに飽きるか?」と問われても、どれほどの期間で諦めたら「すぐ飽きる」に該当するのか基準が全く分からない。

趣味の漫画やゲームのことまで指すのか?そんな疑問を抱きながら回答するしかなかった。

私にやり抜く力がないのは事実だ。
けれど、評価基準の1にも満たないというのは、流石におかしいだろうと感じてしまう。

なぜ内容の3分の1が「子育て」なのか

この本の中で唯一分かりやすかった部分は、「子どもにやり抜く力をつけるための子育て」についてだ。

しかし、私は30歳だし、子どももいない。

そもそも、ビジネス書のようなデザインとタイトルでありながら、内容の3分の1が子どもへの教育方針というのはどういうことなのだろう。

ジャンル違いだと感じて仕方がなかった。

冒頭にも書いた通り、低学年の子どもがいる親御さんにとっては、読んでためになる内容だと思う。(幼少期の子ども本人が読むには、流石に難しい内容なので)。

逆に言えば、やり抜く力に悩む大人が読むには、少しズレを感じる本だった。

【余談】著者のエニアグラム考察

最後に、完全に個人的な視点だが、著者をエニアグラムで勝手に考察してみたい。

おそらくこの著者は、タイプ2w3か3w2あたりではないだろうか。

とにかく他人の登場回数が多い。

身の上話が多く、しかも一つひとつの前提話が長い。
「こんなに長く前提を書く必要があるのだろうか?」と何度も思った。

全体を通して「私はこんなに人から必要とされていて、素晴らしい人でしょ?そうでしょう?」という雰囲気が文章から伝わってきて、個人的にはどうしても嫌だった。

読者がどう感じるかは読み手が勝手に決めることなのだから、著者の感情を押し付けて捻じ曲げようとしないでほしい、と感じてしまった。

私が普通の人よりも「押し付けられること」に強い拒否反応を示してしまう性質だからかもしれないが……。

今回は少し辛口のレビューとなってしまった。

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