「引き寄せの法則」を知っているだろうか。
自分が欲しいと思う物や状態を「すでに得られている」と思い込むことで、
求めていた出来事や現実を自分の人生に引き寄せるという考え方だ。
以前はオカルト的な文脈で語られることが多かったが、近年では科学的根拠を交えて解説する本などが広まったことで、世間一般にも認知されるようになってきた、と感じている。
しかし一方で、「将来の夢は人に話すと、かえって行動できなくなる」と言う人たちもいる。
その理由としては、人に夢を語ることで脳がある程度満足してしまうから。
実際にはまだその状況に辿り着いていないのに、言葉にして肯定されることで満足してしまうのだ。
自分の志を認められたことに満足した人は口だけになり、
「いつか」が口癖になって行動の先送りが生じる。
それに対する解決策としては、
「夢を語った後に必ず自分の現在地を確認し、今を再実感することで、満足感だけで終わらせないようにする」というものだった。
ここまでその内容を見て、私は「なるほどな」と思った。
確かに人に夢を語り、それを肯定されたり「すごい」と言ってもらえたりすると、まるで自分まですでになりたい姿になれたかのような錯覚に陥る感覚はわかる。
ただ、ここでおそらく語られている夢というのは、「たいそう大きく、結果的になりたい最終形態の姿」を人に伝えている場合ではないだろうか。
それであれば、将来的になりたい大きな自分の姿は人には打ち明けず、そこへ至るために「直近で行わなければならない行動」だけを人に伝えていくのはどうだろう。
しかも、あえて周りの人たちへ徹底的に話すことによって、自分自身の揺らぎや逃げ道を狭めていくのだ。
「言うだけ言って逃げる有言不実行」ほど、人に顔向けできない行動はない。
私は少なくとも、そう感じている。
だからこそ、「引き寄せの法則」として描く理想は自分の頭の中に留めたままで、それに至るための目の前の一歩に関しては、ガンガン人に話す。
そうすれば、いくら自分が逃げ腰になったとしても、自身の言霊によって逃げ道をふさぐことができる。
そうすれば、最初に書いた「人に夢を話すと満足して行動しなくなる」という心配もない。
「やらなければ叶わない、でも目の前にあるやりたくない一歩」は、人に話しまくることで強制的に行動を促せるのだ。
それに目の前の一歩であれば、最終的な夢に比べて、現実の今とリンクしやすい部分でもあると思う。
だからこそ、現実にしっかりと地足をつけながら一歩を踏み出せる、
いい策だと思ったのだが、どうだろうか。
私はいま、絶賛これを実行中だ。

