自分の条件と活動の始まり
私は過去に結婚相談所で、相手の年収が400万円以上なら良いと決めて活動をしていました。
なぜなら、結婚後も自分もフルタイムで働けばなんとかなると思ったからです。
現実とのギャップ
ところが実際に400万円台の方と付き合い、同棲をはじめてみると現実は違いました。
私も毎日フルタイムで働き、昼休みに買い物、仕事が終われば急いで帰って料理、常に家のことをすることが日常になりました。
相手は家賃や光熱費を払ってくれており、生活全般のやりくりは私が担っております。
しかし次第に負担が大きくなっていき、精神的に辛くなってしまいました。
節約だけでは足りない価値観のズレ
特に子どもを持つことを考えると、そんな生活では将来が不安です。
私が仮に産休に入ったら、年収400万円では厳しいのが現実です。
実際にデータを見ても、夫婦+子ども1人(3人家族)で専業主婦がいる世帯の平均世帯年収は約658万円、また夫のみが働く世帯の平均年収は約635万円となっています。
つまり、相手が400万円台という収入では「平均的な生活」にも届かず、余裕のある暮らしは難しいのです。
さらに、相手には趣味があり、生活スタイルやお金の使い方が同棲前と変わらないこともありました。
節約の必要性をお互いが共有できていなかったのです。
つまり、収入の問題だけでなく、価値観や現実感のズレが大きかったということです。
ネットでは「俺の給料のほうが多いから家事は当然」というような考え方も見かけますが、そういう人とは一緒に生活・結婚していくのは難しいと感じました。
そうした価値観は、相手を「家政婦」のように見ているように思えるのです。
伝えたいこと
現時点で社会では女性の社会進出も進み、今後さらに強くなっていくと思います。
ただし男女平等といっても、妊娠・出産・育児などの比重はどうしても女性にかかってしまうのが現実です。
だからこそ私が結論として伝えたいのは、
年収が低い場合は、生活を支えていくために相手に本当に寄り添う姿勢が必要であること。
一方で、「男女平等」を口にしながら「家のことは全部やってほしい」と考える男性は、少なくとも年収700万円以上で、専業主婦にする気構えがなければ、その価値観は現実的に成り立たないということ。
実際に、専業主婦世帯が快適に生活するための目安としても「700万円以上」といわれています。
つまり、「自分は稼いでいるから家事は任せる」という考えを現実に成り立たせたいなら、そのくらいの収入が必要になるのです。
結婚は、理想ではなく現実だと気が付かされた経験でした。