エニアグラムには「ウィング」という概念がありますよね。
自分がタイプ1なら、隣り合うタイプである「1w2(2のウィングを持つ1)」か「1w9(9のウィングを持つ1)」になる、というアレです。
今回は、このウィングの「偏り」に焦点を当ててみたいと思います。
例えば「タイプ7」を想像してみてください。
タイプ7のど真ん中の性格といえば、「楽しいこと大好き」「楽しくないことからは逃げたい」「頭をフル回転させて、より楽しいことを見つける」。ここら辺が基本的な特徴だと思います。
ただ、これってタイプ7の中でも、ウィングが「8」に若干寄っている(7w8)場合の記述なのではないか? と感じるんです。
一方、同じタイプ7でも、ウィングが「タイプ6」に寄っていたりする(7w6)とどうなるか。
タイプ7らしさである「逃げ癖」や「楽しいものセンサー」といった能力が中和され、そこにタイプ6の「やり遂げる力」や「堅実」な要素がブレンドされていきます。
そうなると、表面的な王道のタイプ解説だけでは、その人の内面がいまいち説明しきれていない感覚に陥るはずです。こういった「ウィングによる要素の混ざり具合」が、タイプ誤認を生み出す大きな理由の一つなのではないかと感じています。
しかし現実問題として、市販のエニアグラムの本は、各タイプ自体の解説に比べてウィングの詳細な記述が結構少ないように感じます。
かくいう私自身の話をすると、私は「タイプ8」です。
タイプ8といえば、「ガンガン行動して道を切り開く」「挑戦者」「支配者」という勇ましい言葉が多く並びます。
ドン・リソ氏の著書をはじめとした一般的な解説で描かれるタイプ8の人物像は、ウィングが「7」寄り(8w7)だとそうなりやすいのではないか、と個人的には分析しています。
ですが私は、ウィングが9の「8w9」です。
そのため、根本の資質としてはタイプ8でありながら、タイプ9の要素も強く持ち合わせています。
結果として、基本のタイプ8の説明だけでなく、タイプ9の説明も自分に当てはまるのです。
こうなると、せっかくエニアグラムを生活の参考にしようとしても、メインタイプの説明だけでは自分の行動指針にいまいち当てはめるのが難しい、というジレンマが発生します。
だからこそ、自分のタイプの解説を読んで「なんだかしっくりこない」と感じる人に、お勧めしたい読み方があります。
それは、ウィングの箇所もちゃんと読もうということです。
「ウィング」というと、どうしてもメインタイプのオマケのような印象を受けてしまい、読むには読むけれど目が滑りがちになることも多いと思います(少なくとも、私はそうでした)。
ただ、日常の具体的な行動面においては、メイン以上にウィングのタイプが強く出ていることも多々あると思うのです。
実際に私の場合も、メインである「8」と、ウィングである「9」のタイプを両方読み比べることで、「この2つの中間部分が、最も私らしいかもしれないな」と腑に落ちるようになりました。
どちらか一方ではなく、その両方を知ることから得られるものが確実にあります。
「自分のタイプは分かったけれど、なんだか違和感がある」そう感じている方は、ぜひもう一度、ご自身の「ウィング」の部分をじっくりと読み直してみてください。
おすすめです。

