毎日、動物の動画を眺めている。 ネット越しに彼らを愛でられる今の時代に生まれただけで、私は人生の勝ち組なのかもしれない。
けれど本音を言えば、もっと生の動物が体感したい。
昔はもっと、散歩中の犬をあちこちで見かけられた気がする。最近めっきり目にすることが減ったのは、やはりみんな経済的に厳しいからなのだろうか。
「そんなに好きなら動物カフェにでも行けばいい」という話だが、あそこはどうも、人間界でいうキャバクラのような気がしてならない。
目当てのもの(動物ならエサ、人間ならお金)を差し出す相手には愛想を振りまき、手に入った途端に「バイバ~イ」と去っていく。 私は、自分にこれっぽっちも興味がない相手に対して、一方的に貢ぐのがあまり上手ではないらしい。
そんな関係にお金を使うのは、なんだか心が侘しく、悲しくなってしまうのだ。
だからと言って、愛想を振りまいてほしいわけではない。
動物には、楽に生きてもらって、その日常に私という存在がいてほしい。
「家族として動物がいる」というものも求めているんだろう。
そもそも私は、動物から興味を抱かれるような人間でもない。だからこれからも、深く関わることはないのだろう。 ……なんて、我ながら中身のないことを考えてしまった。


