前回の記事で紹介した『奴隷のしつけ方』の引用の中に、一つだけ\刺さった言葉があった。

「奴隷の多くは、自由になれば何をすべきか分からなくなる。」
私は今、会社勤めを辞めて一人で生きていくにはどうすればいいかを、よく考えている。
すると不思議なことに、会社勤めをしていた頃に感じていた
「一人になるくらい余裕」という感覚が消えて、
全身に不安と恐怖が巡る感覚に襲われる。
一般的に、一人で生きていくには「本業と副業を両立させていき、副業が軌道に乗るまで耐えるがマスト」と言われている。
でも、私のように物事の切り替えが苦手で、一つずつ順番にクリアにしていくタイプの人間には、これは結構厳しいことだと感じる。
「それだけの能力がないなら、一人で生きていくのは無理なんじゃないか」
そんな疑問が脳内を巡る。
それでも、これを実行するのは物事は予測し続けるより実践した方が、早く結果がわかるからだ。
だから猛烈に不安ではあるけれど、挑戦しようと思っている。
そして、それにあたって出てくる問題が、まさにこの「奴隷思考」だ。
「思考ができない」という実感
会社に勤めて仕事をしているときは、自分は立場のある人間だと思えるし、
自分には能力があると思うこともできる。
でも、いざ「一人」という状況になったとき、その認識が全くのものだったと実感する。
思考ができない。
会社勤めというものが、いかに「考えなくていい楽さ」を与えてくれていたか、改めて実感させられる。
ここで思考を放棄してしまえば、きっとまた「新しい仕事を探すために転職する」という選択に戻ってしまう。
会社勤めというのも、なんだかんだ制限時間がある。
今でいうと、おおよそ35歳までだろうか。
それ以降の転職は、正直リスキーだ。
その理由は、おそらく35歳くらいまでであれば、
まだ「思考することに意識を割く」ことが可能だからだと思う。
その思考力を自分自身のためではなく仕事のために使ってもらえれば、会社としては万々歳なわけだ。
そう考えると、「30歳以上は、今までの自分の行動の結果発表に過ぎない」という言葉の意味も、
少しわかる気がしてくる。

