美輪明宏さんが、「嫌なことをしないように、その都度物事を別の方向へ進めていったら、
自然と楽しい人生になっていた」というようなことを話しているのを聞いた。
でも、それって一歩間違えたら、
ただの臆病者、すぐ逃げる人、諦めちゃう人
そんな風に言われる人生にもなり得たはずだ。
それなのに、美輪明宏さんの場合は、それで「大丈夫だった」という結果になっている。
それってただの謙遜というか、聞こえのいい言い方で、本当は裏でめちゃくちゃ頑張っていたんじゃないのかな、とふと思ってしまった。
実は今、私自身、最初は楽しかったが、最近はあまり気が進まないと思っていることがある。
でも、ここで辞めたらちょっとまずいよな、とか、これって逃げてるよな、とか、最後までやり遂げられない人間になっちゃうな、とか、そういうことを考えてしまう。
あくまでも趣味の延長の話なのに。
「このままじゃダメだ」と思って、途中で嫌になっても最後までやり通すように、自分を無理やり動かしてしまう。
でも、それって本当に合っているのかな、と、ちょっと思った。
逃げることと、方向転換することの境界線は、たぶん本人にもわからないんだと思う。
美輪明宏さんの話も、結果が出たから「それでよかった」と言える。
渦中にいるときは、きっとただの不安でしかなかったはずだ。
だとしたら、今の私にできることは、「これは逃げなのか、正しい方向転換なのか」を今すぐジャッジすることじゃなくて、ただ迷いながらでも進んでみることなのかもしれない。

