「あなたはコンプレックスの塊だね」と言われたことがあった。
絶好調の時は「人の幸せを喜び」、絶不調の時は「人の不幸を喜ぶ」という、自分の人間臭い部分について話していた時のことだ。
その話を聞いた相手から、「いつも人と比べてばかりで、どれだけ自分にコンプレックスがあるんだ」と指摘された。
確かに私には、他人と比較して、自分の立ち位置に安心する癖がある。
ただ、自分が「コンプレックスの塊」だと言われることには、あまりピンとこなかった。
なぜなら、私はそういう人間臭い自分が結構好きだし、
自分に自信を持っている自覚もあったからだ。
しかし、少し深掘りして考えてみた時に、「だからこそなのか」と腑に落ちた部分があった。
自分のことが好きだからこそ、私の中には明確な「理想の自分」が存在している。
そして、その理想に到達できていない自分から逃避する策として、
不調な時は「下」を見て安心し、
好調な時は「このままで良い」と思おうとしているのだ。
つまり、最初に指摘された「コンプレックスの塊」というのは、あるべき理想の立ち位置に到達できていない自分へのコンプレックスだったというわけだ。
これを実感した時、「自分軸で生きているつもりなのに、やたらと他人を気にする」という自分の矛盾した行動のつじつまが合った気がした。
コンプレックスというと、容姿や過去の経験などから発生するものだと思い込んでいた。
しかし私の場合、そのコンプレックスは自分自身への「驕り」や「理想の高さ」から起きているのだと実感した。
みんなのコンプレックスは、一体どこから来ているのだろうか。

