最初に結論を書きます。
ツムラ漢方:24番加味逍遙散です。
幼少期から続く情緒不安定
振り返れば、私は幼少期から「怒りが爆発してしまう」ことが多くあった。
小学生になる頃には以前より怒りを抑えられるようにはなったものの、その代わりに情緒不安定が表面化。
感情を抑え込むことで、精神的な不和が起きていたのかもしれません。
高校に入る頃にはさらに状況が悪化。
PMS(月経前症候群)によるホルモンバランスの乱れで、情緒不安定に加え、突然烈火のごとく怒るという症状が強まりました。
この頃から私はPMSのサプリを試すようになりましたが、正直あまり効果は実感できませんでした。
試行錯誤
「何とかしたい」と思い、本を読みながら原因を探る中で目にしたのが「セロトニン不足」という言葉。
そこから選んだのが NOW Foods, 5-HTP というサプリでした。
これは確かに効果を実感しました、が欠点もありました。
・耐性がつきやすく、毎日服用すると効果が薄れる
・服用をやめるとすぐに攻撃性が戻る
・ドル高で価格が上がってしまった
結果として一時的には良いが、長期的に続けるのは難しいという判断に至りました。
※今は日常的には漢方薬を使い、それでも怒りが対処出来ない場合に、服用しております。
24番加味逍遙散
そんな時に出会ったのが、ツムラ漢方24番「加味逍遙散」です。
加味逍遙散は漢方薬の一種で、主に 更年期障害・PMS・月経不順・不眠などに使われます。
ベースの「逍遙散」に、牡丹皮(ぼたんぴ)・山梔子(さんしし)を加えて、熱やイライラを冷ます働きを強化。
西洋医学的なサプリと違い、「自律神経系やホルモン分泌のバランスを整える」ことで間接的に改善していくのが特徴です。
これは、視床下部(ホルモン分泌を調整する脳の中枢)やストレスホルモン(コルチゾール)の安定化に関わるとされ、長期的な情緒安定に向いていると考えられています。
補足
漢方の中には、同じようにイライラに焦点を当てたものがありますが、内容や成分はそれぞれ異なっていたりする。
自分の体質や特徴に合わせて使ってみると、より効果が感じられると思いますので、購入される際は以下の商品とも見比べてみてください。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・抑肝散(よくかんさん)
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
情緒の波が穏やかに
服用からおよそ2か月。
明らかに気分の波が立ちにくくなり、冷静に物事を判断できるようになったのを感じました。
正直、私は物心つく頃から「自分は情緒不安定で、人格が2つあるのではないか」と思うほど悩んできました。周囲からも苦言を呈され、事を起こす度に自分を責め、後悔し、火消しに追われてきました。
でも、今は思います。
自分を責める必要はなかったのだと。
いくら自制しようとしても、ホルモンや自律神経の影響は意識だけではどうにもならないことがある。
だからこそ、同じように悩んでいる人には伝えたい。
情緒不安定は「弱さ」や「甘え」ではなく、身体のリズムによるものでもあるから、もっと自分に優しくあってほしい。
その手段のひとつとして、漢方薬を試すことも選択肢に入れてみてほしいと。
私自身がそうであったように、この文章が誰かのキッカケにつながれば嬉しいです。