女の友情は、紙より薄い。
よくそう言われる。
正直、最近この言葉の意味を身をもって実感する出来事があった。
もともと私は引っ越しを繰り返してきたこともあって、
地元と呼べる場所がいくつもあるような、ないような感覚で育ってきた。
だから学生時代に知り合った友人たちとは、
成人してからほとんど顔を合わせることもなく、そのまま疎遠になっていった。
そんな中、10年ぶりに、当時の友人からLINEが届いた。
「元気?」というメッセージ。
正直、うれしかった。
ちょうど最近、孤独を感じることが多かった時期だったから、その一言だけで気持ちがふわっと軽くなったのを覚えている。
私は「元気だよ!久しぶりに連絡してきてどうしたの?」と、ちょっとはしゃぎながら返信した。
でも、返ってきた言葉で、
その浮ついた気持ちはあっという間に冷めてしまった。
「今○○(同じグループの友人)といるんだけど、色ちん今何やってるか知りたくて」
その一文を読んだ瞬間、すべてが繋がった。
ああ、またこのパターンか、と。
思い返せば、これまでも同じことが何度もあった。
私以外の友人たちがどこかに集まって盛り上がっている場で、
ふと「そういえば色ちんって今なにしてるの?」という話題が出る。
その場にいる人数が多ければ多いほど、みんな気が大きくなって、「じゃあ連絡してみようよ」と、話のネタとして私をダシに使う。
そうやって連絡が来るときは大抵、
私が自分たちより下の立場にいることを、どこかで期待されているような連絡だった。
だから、もし連絡してきた相手が一人で居れば、決して私に連絡が来ることはない。
グループでいるときだけ、思い出される。
要するに、噂話のネタが欲しいだけなのだ。
それ以上の意味は、ない。
学生時代から、集団生活が苦手だった。
それでも、なんとか周りに食いついていこうとした時期もあった。
けれど、幼少期からずっと、人に対してどこか違和感を感じ続けてきた自分にとって、
結局どれだけ頑張っても、その場に本当の意味でなじむことはできなかったんだと思う。
今回の連絡ひとつで、そのことを、また改めて突きつけられた気がした。

