Xの記事を読んでいるときに、
マルクス・シドニウス・ファルクス著『奴隷のしつけ方』という本からの引用を見つけた。
- 奴隷を自由人のように扱うな。ただし、そう思わせておけ。
- ご褒美は小さく。罰は見せつけるように。
- 奴隷の中に期待を育てよ、だが決して叶えてはならない。
- 一部の奴隷を特別扱いせよ。彼らは他の奴隷を監視する。
- 奴隷に娯楽を与えることを恐れるな。むしろ、奴隷は夢中になっている方が扱いやすい。
- 奴隷の多くは、自由になれば何をすべきか分からなくなる。
引用元:https://x.com/Dirg_rocketdyne/status/2076145771150528620?s=20
これを読んだとき、自分が今まで感じてきた感情を思い出し、その「洗脳」にどっぷり浸かっている自分を実感させられた。
制約の中に小さな自由を与えることで、人は「自分は幸せなんだ」と思い込みやすくなる。
これは人間の心理として、かなり根深いものなのかもしれない。
今回はこの中から3つをピックアップして書いてみる。
「奴隷を自由人のように扱うな。ただし、そう思わせておけ。」
これは、現に私の働いている会社の状況と全く同じだ。
私の会社は週1休みで、休みの少なさが度々話題に上がる。
それでも「もっと厳しい環境で働いている人がいるから、自分たちはまだましだ」というセリフをよく耳にする。
そうやって「自分は比較的自由な方だ」と思い込むことで、
会社から離脱したくならないよう、自分自身に暗示をかけているのだと思う。
「そう思わせる」ことで社員の不満が上がりにくくなる
これは会社運営として、大いに理にかなっているのだと感じた。
「一部の奴隷を特別扱いせよ。彼らは他の奴隷を監視する。
これが、一番的を射ている気がする。
トップに特別扱いされた人が社内限定の権力を持つと、
その人自身が「ご褒美は小さく、罰は見せつける」役割も担うようになる。
本人はそれに値する人間だという認識を持ち、
周囲にもその立場を当然のものとして認識させようとする。
社長からの特別扱いを他の社員も見ているので、それに倣うようになっていく。
めっちゃ嫌な構図だと思うけれど、正直、心当たりしかない。
特別扱いされる人は能力は高いが、人間性には少し疑問符がつくケースが多い気がする(部下時代はきっと媚を売るのが上手かったのだろう)。
そうして、結局は「自分にとって都合のいい職場」へと少しずつ書き換えられていく。
「奴隷に娯楽を与えることを恐れるな。むしろ、奴隷は夢中になっている方が扱いやすい。」
これは、外側に希望を置かせることで、
低賃金の会社から逃げられなくする方法だと思う。
娯楽かどうかは微妙だが、2026年の今、「家を買う」という行為も、個人的には一種の娯楽に近いんじゃないかと感じている。
生きていく上で必須の買い物ではないからだ。
マンションでもアパートでも生活はできるのに、
あえて自分の持ち物として家を買うのは、なかなか贅沢な選択だ。
一度それをやってしまうと、「どうすれば固定費を頭を使わず賄えるか」という思考にシフトしていく。
結果として、会社から抜けられなくなる。
これは、実は一番簡単な「奴隷化」のやり方なのかもしれない、と感じた。
住まいでいえば、会社寮も同じことが言える。
普通に家を借りるよりだいぶ安く済み、通勤も楽になる。
そうなると、他の会社に移るというリスクは、どんどん大きくなっていく。
そう考えると、なかなか恐ろしいシステムだなと思う。
社内には寮に住んでいる人も、家を買った人も多い。
それゆえに、忠誠心を嫌でも高く保たざるを得ないんだろうな、と感じる。
最後
短い箇条書きの中に、かなり的を射たことが詰まっていると感じたこの頃だった。
今回は会社を例に挙げてみたが、もっと広い目で見れば、この日本全体も、これに倣っているような気がする。
興味が湧いたので、改めて自分でも読んでみたいと思います。


