「年齢は本当に関係ないんだな」
最近、心の底からそう実感することが増えた。
今は以前ほど強くはなくなったものの、社会にはまだ「年功序列」や「年上の人の方が物知りである」という空気感がどこかに残っている。
私自身、それを全面的に信じていたわけではない。
けれど、「まあ、生きている年数が長いのだから経験豊富なのは当たり前か」と、無意識のうちに納得している自分がいた。
しかし最近、年齢や立場にまったく捉われず、本当にさまざまな人たちと直接話す機会が増えた。
そこで身をもって知らされたのは、「この人はまだこんなに若いのに、自分がこれまでにしたことのない経験を既にたくさん積んでいるんだな」という事実だった。
自分よりずっと若い人が、思いもよらない視点を持っていたり、面白い挑戦を形にしていたりする。
そこに直面したとき、「年上だから自分のほうが偉い」「相手は自分より立場が低いから自分のほうが優っている」といった感情を少しでも持つこと自体が、いかに自分の「器の小ささ」を露呈しているかに気づかされた。
もちろん、自分より若い人の豊かな経験を目の当たりにして、自分の経験不足に少しだけ悔しさを感じることはある。
けれど、それ以上に「年齢や立場で相手を測ろうとする視線」がいかに無意味であるかを思い知らされたのだ。
人間は、年をとればとるほど、あるいは役職が上がれば上がるほど、無駄なプライドを削ぎ落としてフラットでいるのが難しくなっていく。
しかし、「自分の方が上だ」という感覚にしがみつき続けていると、新しい価値観や素直な学びを遠ざけ、将来的に自分自身の首を絞めてしまうことになる。
年齢や立場といったフィルターを外し、どんな相手からでも素直に学ぶ姿勢を持てるか。
これからの人生の可能性を広げていくためには、そんな当たり前の謙虚さが一番大切なんだと、改めて再確認している。

