「自分のことは、自分が一番よく分かっている」 よく耳にする言葉ですが、実際はどうでしょうか。
最近の私は、自分について分析を深めれば深めるほど、かえって出口の見えない迷路に迷い込んでいるような気がしてなりません。
自分を見つめようとすればするほど、自分との距離は近くなり、全体を俯瞰する「客観的な視点」を持つことが難しくなる。
これは、他者を見る時の距離感と同じです。
遠くから眺めている時は、全体の容姿やスタイル、身のこなしが目に留まります。
しかし、いざ顔を突き合わせて会話をすれば、視点は顔のパーツや表情へと移ります。
さらに密接な距離になれば、もはや相手の姿そのものは見えず、言葉への対応や性格といった内面ばかりに意識が向くようになる。
対象との距離が変われば、感じ方も変わるものです。
じゃあ自分との距離は?
自分自身を見つめる場合、私たちは最初から「自分」と一体化しています。だからこそ、心の中での「距離の取り方」が重要になるのでしょう。
「客観視できている」と思っていても、それは結局、主観というフィルターを通した上での客観に過ぎないのかもしれません。
自分を本質的に客観視するためには、物事や精神に十分な余裕がある状態で、一歩引いて自分との距離を測る必要がある。
やはり、自分を客観的に見ることこそが、何よりも難しいのではないかと、再確認した今日この頃です。


