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ネガポジ話内面性

「人のために」自分を犠牲にすることは違う

ネガポジ話

あるとき、起業家のこんな言葉を耳にした。

「自分の利益よりも、人の利益になることに重きを置くことが大切」

この言葉に、私はどこか引っかかるものを感じた。

かつての私は、「人のため」で動き続けていた

カメラマンをしていた時、無料で請け負い、撮影の後で現像作業を何日もして、それを相手に渡していた時期があった。

自分の時間は一切なかったけれど、当初は全て新鮮で楽しく、その行為自体も嫌いではなかった。

なにより頑張れば相手が喜んでくれる。
その感覚が「自分は必要とされている」という実感につながって、続けられていた。

4年後、何かが変わっていた

それを続けて4年が経つ頃には、自分の能力もそこそこ磨かれてきていた。

それでも私は、今まで付き合ってくれた人たちに見捨てられたくないがゆえ、
そして勇気もなかった為、無料のまま同じ作業を引き受け続けていた。

周囲もだんだんそれが「当たり前」になっていく。
口コミで新規は増えるけれど、「もっともっと」という要求だけが膨らんでいく。

結果として、私は良いように利用されるだけの存在になっていた。

どんなに能力が上がっても、人を満足させられることが増えても、「自分」への利益は一切増えない。

その行為自体へのやる気が失せ、最終的にその業界をスッパリやめてしまった。

これは失敗じゃなく、気づきだった

今思えば、これは自然な成長過程だったと思う。

最初は無料で動くことで口コミが広がり、信頼が生まれる。

でも、自分の提供できる価値が高まるにつれて、無料では労力と見合わなくなっていく。
そこに気づかず走り続けると、疲弊してしまうのは当然だ。

「人のために」と「自分を犠牲にする」は、別物だ

だからこそ、冒頭の起業家の言葉に引っかかったのだと思う。

「人の利益を優先する」という考え方自体は正しい。

でも、自分の利益を完全に無視することは、継続とはまったく別の話だ。

事業や仕事が長く価値を提供し続けるためには、

「お客様が喜ぶこと」「利益が出ること」「継続できること」

この三つが揃う必要がある。

そのためには「ここまでは無料、ここからは有料」という境界線を自分の中にしっかり持つことで、時間や労力に見合った対価を受け取ることが必要になる。

大切なのは、winwinの関係

人のために働くことと、自分を犠牲にすることは違う。

相手を喜ばせながら、自分も消耗しない仕組みを作ること。
それが、長く続けるための唯一の姿勢だと、過去の経験を通じて私は実感している。

「お互いにwinwinになること」

それが今の私の、一番大切な立ち位置だと思った。

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