ふと疑問に思ったシリーズ。
ユングが提唱した人間の分類には、外からエネルギーをもらうタイプと、内に籠ることでエネルギーを得るタイプがいるとされている。
それが現代では「外向的」「内向的」という区分に置き換えられている。
ここでふと疑問が浮かんだ。
仮にゲームが趣味の人がいて、その人がオンラインゲーム一辺倒だったとする。
その人は常に外部とのつながりを求めているわけだから、
これは「外向的」ということになるのだろうか。
MBTIの考え方だと、自分の皮膚の外でエネルギーを解消するのが外向、内側に溜め込むのが内向とされている。
だとすると、この定義に従えば、ほとんどの人が外向的になってしまう気がする。
ここで、一つ思考実験をしてみる。
もし、オンラインゲームを普段からやっている人たちが、全員徒歩圏内に住んでいたとしたら
毎回顔を合わせて、対面でゲームをすることに抵抗がないと言えるだろうか。
たぶん、そんなことはないと思う。
それどころか、結局は「ゲームの中で落ち合う」という結果に落ち着いていくんじゃないかと思う。
これはつまり、自分がくつろげる空間から一歩も出ずに、外部と関わっているということだ。
物理的には家から出ていない。
心理的にも、自分の安全な場所から動いていない。
ただ画面の向こうで人とつながっているだけ。
これを「外向的」と呼んでいいのか、結構疑問が浮かんでしまった。
外向・内向という区分は、「外部に向いているか、内部に向いているか」という行動の方向性で定義されている。
でも同じ「オンラインゲームをする」という行動一つ取っても、
その動機は人によって全然違う。
誰かと一緒にいたくてやっている人もいれば、一人の空間を保ったまま、最低限の接点だけを持ちたくてやっている人もいる。
行動は同じでも、動機がまるで逆ということが普通に起こり得る。
そう考えると、外向か内向かは、行動そのものからは判断できない。
結果的に、それを正確に判断できるのは本人だけなんだろうなと感じた。

