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未定話

新卒で入社した会社を3か月で辞めた私だけど、なんとか生きてる

未定話

歯科衛生士の専門学校を出た私は、
当たり前のレールのように敷かれていた歯科医院に新卒で勤めることになった。

学生時代は筆記が得意な反面、
実技は毎回居残りのタイプだった。

1年間の研修期間中も、どこに行っても上手く馴染めた記憶がない。

こういった経験を通して、自分は医療業界に合うタイプではなかったと実感した。

業界の暗黙のルールと、私自身が持つ常識がズレている感覚があり、
頭で理解しても分かり合えないという壁が、ずっと分厚くあった。

そんな感情を抱えたまま、初の正社員として勤めた歯科医院を、3か月で辞めた。

物覚えの悪い私は、何度も失敗した。

失敗するたびにスタッフの風当たりは厳しくなり、
心の余裕がなくなると、かろうじてできていた愛想まで気力が回らなくなっていった。

極めつけは院長との関係だ。
私はとにかく「上司」という立場とうまくいかない。

結果、院長に反抗して怒らせ、立場もなくなり、退職という流れになった。

今思えば、仕事もできない新人が院長の小言に噛みつき始めるのだから、怒られて当然だ。

でも当時の私には、「あなたが私の人権を無視した発言をしているのだから、こちらも主張するのは間違っていない」という気持ちを、どうしても抑えられなかった。

今はそれから10年が経つが、あの医院を続けていたらと思う後悔は、1mmもない。

高校時代の業界選びについては後悔しているけれど、
どんなに努力しても自分に合わない業界や会社というのは、どうしてもある。

もしこれを読んでいる人が同じような状況にいるなら、一つだけ伝えたいことがある。

そんな自分を「逃げ癖がある」と責めるのは、まだ早い。

結果発表は、自分が死ぬまで出ていないのだから。

自分で決断を下さないで、逃げ癖のない自分を見つけるまで挑戦を続けてみていいんじゃないかと、私は思う。

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