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世間話

世代ごとに変わる「愛の形」。父の日のエピソードで気づいたこと

世間話

最近こんな話を聞いた。

父の日の特集で、幼稚園の子どもたちに「お父さんのどんなところが好き?」と聞いたところ、「料理がおいしい」「たくさん抱きしめてくれる」という答えが返ってきたというのだ。

ほほえましい。

同時に、少し考えさせられた。

今の父親世代は、抱きしめられた記憶が少ないかもしれない

今の子どもの父親世代といえば、

20代後半〜40代前半、いわゆる「ミレニアル世代」あたりだろう。

この世代が子どもだった頃は、コンプライアンスや男女平等という概念はまだ薄く、体罰や暴力性が完全には消えていない時代だった。

親から「抱きしめてもらった記憶がある」という人は、決して多くないんじゃないかと思う。

だとすれば、当時の子どもたちは「愛を感じたい」という気持ちを、
心のどこかで強く抱えていたのかもしれない。

マズローの5段階説で読み解くと

ここで、マズローの欲求5段階説が当てはまる気がした。

人間の欲求は、段階的に積み上がっていく。

  • 「生理的欲求」食事や睡眠など、生きるために必要なものを満たす段階。
  • 「安全の欲求」安定した住まいや身の安全を求める段階。
  • 「社会的欲求」居場所、絆、愛情を求める段階。

その上に「承認欲求」、最後に「自己実現欲求」と続く。

昭和時代を生き抜いた人々は、まず「生きること」「安全を確保すること」に必死だったと思う。

その人々に育てられたミレニアル世代は、安全な環境はある程度保障されながらも、「愛情」や「居場所」への欲求。

社会的欲求の段階を満たしきれないまま育ったのかもしれない。

だから今、その世代が親になったとき、
自分が得られなかった次の段階「認められる」「受け入れられる」という感覚を、子どもにたっぷり与えているんじゃないかと思った。

「たくさん抱きしめてくれる」というあの答えは、その証なのかもしれないと感じた出来事だった。

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