最近、自己啓発系の本を読んでいたときのこと。
その本には、具体的なスモールステップが丁寧に書かれていた。
内容自体は、まっとうで親切なアドバイスだ。
それなのに私は、そのページを読んだ瞬間に「またか」と内心ため息をついていた。
「○○をやってみよう」という言葉が、なぜか「あなたはこのままではやっていけない」という否定に聞こえてしまっていたのだ。
これは曲解だ、と自分でもわかっている
冷静に考えれば、書かれていた内容は純粋なアドバイスだ。
悪意などない。
でも、そうとわかっていても、そう聞こえた。
同じようなことは、SNSのコメント欄でもよく見かける。
「じゃあこういう理由の自分はダメってことですか?」というコメント。
フラットな状態で読んでいると、かなり曲解していることに気づくのだが、書いた本人は大まじめにそう受け取っているのだ。
この「曲解」が起きているとき、心はかなり限界に近いサインだと思っていい。
外からの言葉が「攻撃」に聞こえたら、一度立ち止まる
誰かのアドバイスや、本の一節が、なぜか自分への否定に聞こえる。
そういうタイミングがきたら、「もしかして自分は思った以上に追い詰められているのでは」と、一度立ち止まってみてほしい。
ただ、その状態のまま考えても、フラットな視点に戻るのは難しい。
個人的には、次の日にもう一度読み返してみることをおすすめする。
翌日に読んで初めて「あ、普通のことが書いてあるだけだった」と気づけることがある。
「曲解してしまった自分」を責めないでほしい
ここで大事なことを一つ。
こういった受け取り方になってしまうこと自体は、あなたのせいじゃない。
精神的に消耗しているとき、脳は無意識に外からの刺激を「脅威」として捉えやすくなる。
それは防衛反応であって、あなたの性格や能力の問題じゃない。
「なんでこんな読み方しかできないんだ」と自分を責めるより、
「それだけ今しんどいんだな」と、まず事実として受け取る方がいい。
根本的な原因に、どう向き合うか
こういった状態が続いているなら、まず自分がそういう状況にあることを自覚することが大事だ。
理想を言えば、根本的な原因から距離を置いたり、取り除くのがいちばん早い。
ただ、現実にはそう簡単にいかないことも多い。
そういう場合は、今すぐ全部解決しようとしなくていい。
今の自分の状態を自覚した上で、長期的に見て逃れられる方法、別の道がないかをゆっくり探してみることをおすすめする。
焦って答えを出そうとするより、「今の自分は限界に近い」という事実をまず認めること。
それだけで、少し先につながると思っている。

